2012年7月1日日曜日

甲州印伝

 ずいぶん前から使っていたミンサー織りの財布が傷んでいましたので、機会を見ては財布を捜していました。いろいろなメーカーの財布を見ていましたが、今ひとつピンと来るものがありませんでした。
 そんな中、ある本で甲州印伝について触れられているのを見てから、これだ、と思い、印伝を購入することにしました。調べてみると、あいにく新潟には取扱店はなくネットで購入するかないようでした。できれば直接見て選びたかったので、一家四人で本場、甲府まで出かけてきました。
 一口に財布と言っても、いろいろな形状のものがありますし、さらに印伝にも多くのデザインが存在します。私が決めかねている間に幼い子供達はやはり途中で飽きてしまっていたようですが、それでも辛抱強く待ってくれていたのは助かりました。結局当初から考えていた瓢簞柄にしました。



 財布だけでなく、普段持ち歩く小物も一緒に入れるため、合切袋も買い求めました。一切合切いれておく、ということから合切袋、と呼ばれているようです。

 実際に行ってみて印象的だったのは、伝統工芸の店ですので中高年の方ばかりが来店しているかと思っていましたが、意外にも20〜30代とおぼしき方も3割ほどはいた、ということです。
 私自身は震災後、改めて日本を見直そうという意識が働いていた、という背景があります。一方、来店していた若い方々がどんなきっかけをお持ちなのかは知る由もありません。ただ、世代にかかわらず伝統工芸、言い換えれば日本の良き伝統、に意識が向けられているのは事実ですので、喜ばしいことです。
 最後になりましたが、主な材料に鹿皮が使われていますが、命をもらっていることを忘れずに長く大切に使っていきたいです。

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