2012年2月22日水曜日

歯ブラシ 使用感

 歯ブラシについても僅かではありますが使用感を述べておきたいと思います。歯ブラシと名のつく商品は数多くありますので、歯ブラシの選び方に悩む方もいらっしゃるでしょう。どの歯ブラシも何かしらの特徴を持たせていますが、電動ブラシの段でも触れたように基本的な目的はプラーク(繁殖した細菌)の除去ですし、魔法のような万能な道具はありません。また、どんなブラシでも使い方が正しくなければ目的は果たせません。結論としてはこの歯ブラシでなければ絶対にだめ、というものはないと考えています。ですので、歯ブラシ選びは自分の使いやすいもので構わないでしょうが、せっかくなら一度歯科医院で歯周病予防を目的としたブラッシングの仕方を教わった方が安心です。
 今回は数ある歯ブラシの中でも実際に使ってみて、第一印象とは違って以外な効果を発見した2本についてレビューします。ライオン社製のgenki f ともう一本はSTBヒグチ製のタンポポの種、です。なお、私自身の歯の状況としては、歯並びにあまり大きな乱れはない、歯ぐきの大幅な退縮や、すでに失ってしまった歯もない、という条件が前提になっています。お口の中の状態によってはもう少し違ってくる可能性もあるかと思いますので、この点はご了承下さい。
 genki f(歯科医院向け) このシリーズはラインアップとして現在、genki、genki f、genki jの3種類があります。当初はgenkiのみの発売でしたが、ブラシヘッドの大きさに使いにくそうなイメージを持っていました。その後、一回り小さいサイズのgenki fと若年者向けの二回り小さいサイズのgenki jが加わっています。1年半ほど前からgenki fを使っていますが、特徴的なのはヘッドの大きさと太目の柄です。
 ヘッドについてですが、先細りの毛が5列に並んでいます。先細りの毛はおそらく歯周ポケットのケアを意識したものでしょう。一般的に毛先が細い分、歯全体を清掃するには効率の悪さが欠点になりますが、5列の植毛により効率の悪さをカバーできています。
(これまでも3列植毛で毛先の細い歯ブラシはありましたが、歯と歯ぐきの境目の清掃には非効率で不向きであると感じていました。歯周ポケット内の清掃に特化されたものは、全体が磨きにくくなってしまいす。そもそも、歯周ポケットの中をケアしたいのであれば、その前に歯周ポケットの外、すなわち、歯と歯ぐきの境目を清掃しなければなりません。結果として効率の悪い歯ブラシでは歯周病のケアはできないと考えています。)
 柄についてですが、ふくらみを大きく持たせている分、誰でも持ちやすいように感じます。
 一方のタンポポの種(薬局などにて入手可)ですが、使いはじめて2,3年になります。こちらも第一印象はあまり良くありませんでした。歯ブラシ本体の軸を中心に360°に生えた毛はさながらたわしのようで、本当にこんなものが歯ブラシなのか、と思ってしまいました。それでも物珍しさからでしたでしょうか、使い始めたきっかけは忘れてしまいましたが、使ってみると毛が密集している分効率が良いことに気がつきました。全週が毛なので磨いている時には頰の粘膜や舌にも毛が当たり、始めは違和感があり慣れが必要でしたが、従来の歯ブラシでは得られなかった歯のツルツル感には満足しました。この歯ブラシが特に威力を発揮したのは前歯の裏側です。従来の歯ブラシで当てにくい場所に前歯の裏側がありますが、毛が密集しているので何の苦もなく磨けます。ただし、柄のデザインについては個人的にはあまり持ちやすさは感じませんでした。

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