2012年3月13日火曜日

福島県いわき市、被災地の今 その1(久ノ浜編)



 先日宣言したとおり、福島県いわき市は久ノ浜を訪れましたので、現在の様子をアップします。現地の海岸からの様子を撮影しました。最新のカメラならパノラマで撮影できる機能もあるようですが、古典的手法で無理矢理繫げてみました。
 この地は何度か訪れたことがありますので、この状況を見るに言葉もありません。ただただ家の土台のみが残っているだけで心が痛みますが、お宮が再建されているのにはほっとしました。このように地域の神社があると、やはり心の支えになるのではないでしょうか。部外者の私ですら安心しました。

 集落の中心道路から海に抜ける小路には、天幕が張られ献花用の花が準備されていました。最初は花屋さんが来てくれているのかと思い、購入するつもりで近づくと、これらはすべて無料でした。さらに小路の両脇には鉢植えの花がずらりと並べられ、なんとこれらは献花に訪れた人たちに持ち帰ってもらうために用意されたものでした。子供にはお菓子のプレゼントに風船まで用意されている配慮です。手ぶらでのこのこと出かけていった我が身を恥じるばかりでした。これだけの花を用意したのは、被災された皆さんの思いや優しさであったり、心意気の表れではないでしょうか。


 
 

 海岸沿いには堤防に献花台が儲けられ、波打ち際にも多くの献花がされ、大勢の方が祈りを捧げていらっしゃいました。


 地域の中にはすでに新たに家を建てた方もあるようで、何件かきれいな家を見かけました。正直、頑張れ、と言うのは私は昔からあまり好きではありません。本人は本人なりに頑張っているのです。今までは「頑張れ」に代わるいい言葉が見つかりませんでしたが、最近は「今この瞬間を大事にしよう」がふさわしいと思っています。



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