2012年3月13日火曜日

福島県いわき市、被災地の今 その2(久ノ浜・亀屋編)

 何度かお世話になったことがある、割烹旅館亀屋さんの跡地です。画像正面、緑の建物の隣がそうです。すっかり何もなくなってしまい、海辺の堤防が丸見えです。




 玄関があったところです。もともと玄関扉の前に柱があり、その土台の石が2つ残っていますが、その石さえも衝撃で割れてしまっています。玄関入ってすぐのロビーの様子が辛うじて残っています。


 一階奥の廊下、その床は黒い玉石を敷きつめ、真ん中に木の輪切りを埋め込んだ作りになっていました。火災の影響で床に埋め込んだ木は燃えた痕跡があります。左側の細かいタイルは洗面台とトイレがあった場所です。廊下の奥、右には風呂場に通じる通路でした。









一階の風呂場跡です。当然この風呂も使わせてもらいました。
 向こうには再建されたお宮が見えます。









 一方で、集落の中を海岸線に平行して走るメインストリートの向かいを見ると、被害状況は大分変わってきます。通りを挟んで海側の家々は壊滅状態でしたが、通りの反対側は結構残っています。写真は通りを挟んだ亀屋の向かい、海と反対側の様子ですが、右側手前の家は失われているものの、その左側に写っている家や、後方の家は残っています。建物が残っていてもそれなりの浸水はあったことでしょうが、全壊している家は激減しています。

実際の津波のエネルギーは知る由もありませんが、海側の家々がかなり減らしたようです。



 そして同地区にある友人の歯科医院です。こちらは海岸線から200mもない立地ですが、集落の奥まったところですので、床上浸水(たしか)でヘドロが入り込んだものの、機材に大きな損害もなかったようで現在は診療できています。予約は往事の2/3くらいのアポイントが入っていることから、それなりに地域の方が戻っている事実の現れであり非常に結構なことです。
 本人の様子は以下の知人のブログで紹介されています。新聞に掲載されたようです。http://mypixy.exblog.jp/17296478/
 
 また、現在の所、Google地図で航空写真が、同じくストリートビューで街の様子が細かく確認できます。
「福島県いわき市久之浜町久ノ浜」で検索してみてください。


 今回の感想としましては、様々な問題はあるだろうけれども確実に復興に向かっており、そういった点では安心できました。

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